背景付茶葉一芯二葉イラスト 抹茶の魅力、その秘密に迫る

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1. 初めての抹茶、知っておきたい基本知識

背景付茶葉一芯二葉イラスト抹茶はいつから?どこから?

波打つようなきれいな列の茶畑の画像
抹茶の原料となる茶葉が育つ茶畑

・鎌倉初期(12世紀)栄西禅師(臨済宗の開祖)が茶の栽培や喫茶の習慣を中国から日本に持ち帰りました。
・晩年には『喫茶養生書』を著し、「飲みすぎ食べすぎには濃いめの茶を飲むとよい」と記されています。
・抹茶の効果効能を特筆すべきお話として、鎌倉幕府三代将軍の源実朝が二日酔いで体調が思わしくなかったところ、栄西が一服の抹茶を献上し、体調がよくなったとの有名な逸話が当時の歴史書『吾妻鏡』残されています。このように抹茶は薬として、禅僧や高貴な方々の間で広まりました。
・室町時代には武士や貴族の間で抹茶が広まり、安土桃山時代には千利休が茶道「わび茶」を大成し、抹茶を飲むことが「おもてなし」の文化として確立されました。江戸時代には一般庶民にも、茶道が親しまれるようになったことで抹茶が広まりました。

背景付茶葉一芯二葉イラスト抹茶の栽培方は?

茶畑が黒い布で覆われる覆下栽培の画像
「抹茶独特の栽培方法『覆下栽培』」

・抹茶のうま味成分である『テアニン』は茶の木の根に存在しています。成長とともに『テアニン』は茶葉に移動します。


・『テアニン』は太陽光で苦み成分の『カテキン』に変化します。そのため茶葉の芽が出始めたころ、収穫の30日ごろ前に茶畑を黒い布で覆います。これが抹茶独特の栽培方法『覆下栽培』(おおいしたさいばい)です。約98%の太陽光を遮ることにより、うま味成分の『テアニン』が茶葉に多く残り、茶葉を丸ごといただいても苦みを感じず、美味しい抹茶になります。

背景付茶葉一芯二葉イラスト抹茶が出来上がるまで。。。

茶葉一芯二葉の画像
「抹茶となる『一芯二葉』の茶葉」

・立春から数えて八十八夜には、一芯二葉と呼ばれる柔らかい茶葉だけを手摘みし、酸化しないようにすぐに蒸され、乾燥させたものが『荒茶』になります。最終的には茎や葉脈を取り除き、『碾茶』という抹茶の元になります。
・『碾茶』を約半年間冷暗所に保存し、熟成させることにより、まろやかな味になります。熟成後の『碾茶』を石臼でゆっくり挽くことで、抹茶が出来上がります。

・茶問屋は預かった壺に『碾茶』をつめ、10月末には茶道家に届けます。その新茶でお客様をもてなす『口切りの茶事』(口に蓋をしてある壺を開けるためこのように言われます)を行います。この『口切りの茶事』に招待されることは、茶道家としてとても光栄なことと言われます。


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2. 抹茶がもたらす、”こころ” と ”カラダ” への嬉しい効果

背景付茶葉一芯二葉イラスト抹茶にはどんな効果効能があるのでしょう?

抹茶、棗、茶筅の画像

・鎌倉幕府三代将軍の二日酔いを直した逸話のように、その昔、抹茶は薬として使われていました。昔の人々は”経験値”として抹茶の効果効能を認識していたようです。
・そんな経験値も、現代では科学的に効果が証明され、今では日本のみならず、海外でも人気を博しています。

・世界中で飲まれているお茶は全て同じ『チャノキ』(茶の木、学名: Camellia sinensis)というツバキ科ツバキ属の常緑樹から作られています。
・その栽培方法、製造方法により、発酵の度合いが異なり、発酵茶=紅茶、半発酵茶=烏龍茶、不発酵茶=緑茶と分けられています。
・緑茶のなかでも、普通煎茶と違い、覆下栽培(覆いをする)で育てられる玉露や抹茶には、特有の成分が豊富に含まれています。
・特に抽出液を飲む普通煎茶や玉露と違い、抹茶は茶葉を丸ごと摂取するので、全ての成分を効率的に『カラダ』に取り込むことができます。

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3. 抹茶の成分と効能

成 分 名                 効    果        
カテキン・緑茶カテキン類には、主にエピカテキン(EC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキン(EGC)、エピガロカテキンガレート(EGCG)が含まれ、EGCGが半分以上を占めます
◆抗酸化、抗がん、高動脈硬化、血中コレステロール抑制、食後血糖値急上昇抑制、免疫アップ作用、抗菌、抗ウイルス、虫歯・歯周病予防、腸内フローラ改善、消臭、血圧上昇抑制効果、老化抑制作用が報告されています
テアニン・アミノ酸類は、茶に20種類程度含まれますが、その50%以上をテアニンが占めています
◆リラックス作用、抗ストレス作用、血圧低下、高神経系機能調整、認知症予防作用、脂肪蓄積抑制作用、睡眠改善作用、記憶力改善作用、更年期障害の諸症状緩和が報告されています
カフェイン・アルカロイド(植物中に存し、人畜に顕著な薬理作用をもつものが多い)の一種で、中枢神経の興奮作用を示しますが、麻薬作用はなく、茶が世界中で古くから愛飲されてきた最大の成分です。
コーヒーのカフェインよりも、テアニンとの相互作用により、「穏やかな興奮作用」に変化します
◆覚醒作用、疲労回復、リラックス効果、強心作用、大脳の刺激、利尿作用が報告されています
ビタミン・茶には各種のビタミン類が豊富に含まれ、その効能が再認識されています
◆ビタミンA:抗酸化、抗ガン作用、ビタミンB群:口角炎予防、抗酸化作用、ビタミンC: 抗酸化作用、ストレス解消作用、風邪の予防、インフルエンザ予防作用、美肌効果、ビタミンE:トコフェロールともよばれ、抗酸化、老化抑制作用が報告されています
食物繊維・水に溶けやすい水溶性、水に溶けにくい不溶性食物繊維があり、食品中でも特に高い数値を示しています
◆水溶性:余分なコレステロール排出、糖質の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぐ、善玉菌の餌になり腸内環境改善、不溶性:便通改善、腸内環境改善が報告されています

出典:~消費者に応える!!~『茶の健康効果20選』日本茶業体制強化推進協議会発行
   お茶のすごい『健康長寿力』主婦の友社(監修:栗原クリニック東京・日本橋院長 栗原 毅)